上記の記事でゲームボーイカラーの分解アートを作成しました。
記事に書いたように、予備として置いていた基板がありますので、これで新たなゲームボーイカラーを作ってみたいと思います。
情報を探ってみると、AliExpressでIPS液晶を用いた交換キットやゲームボーイのケースが販売されているようですね。
著〇権的には限りなく黒に近い中華製ですが、今回購入してみましたので作っていきたいと思います。
用意するもの
メイン基板
ゲーム機の心臓部なのでこれは必須です。
ちなみに、AliExpressで購入できるキットには基板は含まれていないのでご注意ください。
以下のはディスプレイ故障のジャンク品に載ってた基板ですけど、たぶんちゃんと動くはず……。

改造キット
購入したのは、『GBCのメイン基板以外の部品一式』と『IPS液晶』がセットになっているキットです。
左下のメイン基板以外がセットになっています。
特にケースはこれまでにないカラーがたくさん揃っていますので、カッコつけて木目調を選びました。

自分が買ったのはこれです。
また、GBC用のIPS液晶にはバージョンという概念があるようですが、ざっと調べてもよくわかりませんでした……。
ただ、とりあえず言えることは、オリジナルが2.3インチであるのに対しIPS液晶は2.45インチや2.6インチが主流ですので、液晶だけ付け替えるならばケースを削る必要があります。
なので、その手間を省きたいのであればケースもセットになったものの購入をおすすめします。
その他ツール
その他に今回の作業にはこれらのツールも使用しました。
基本的にAmazonとかで簡単に買えます。
はんだ吸い取り機はぜいたく品ですが、吸煙機は健康のことを考え持っておくことをおすすめします。
事前確認
ディスプレイ故障のジャンク品に載ってた基板なので、一応動作確認しておきます。
よかった……ちゃんと動きました。
改めて見ると最近のゲーム機に比べてかなりディスプレイが暗く感じますけど、当時はこれが当たり前だったんですよね。
時代の進化を感じます。
部品の掃除
いきなり組み始めてもいいのですが、まあまあ汚いので掃除していきます。
部品取り外し
サビの目立つ『電池端子』と『DCジャック』を取り外します。
ひとまずはんだ吸い取り機であらかたのはんだを除去し、残りをはんだ吸い取り線で除去します。
そうすればあとはラジオペンチで優しく引き抜くことができます。
なお、スピーカーを互換品に交換するために外していますが、後々この互換品を壊してしまったのでこの後知らないうちに正規品に戻っていると思います。
金属部品の漬けおき
電池端子には『青緑のサビ』が、ヘッドホンジャックには『赤いサビ』が付いています。
ネット情報によると、サビはお酢でキレイになるらしいのでお酢に漬けおきます。
大体1時間くらい漬けることにします。
カートリッジ読み込み部の掃除
カートリッジ読み込み部の樹脂(画像の黒いところ)が白っぽくなってて気になるので、マスキングしてパーツクリーナーで磨いていきます。


キレイになりました!

メイン基板の掃除
メイン基板の方も掃除しておきます。
金属パーツや基板に付いたフラックスはIPAを垂らして平筆でゴシゴシすればキレイになります。
あと、カートリッジ読み込み部には、エレクトロニッククリーナーを吹きかけておきます。
金属部品の仕上げ
漬けおきした金属部品を取り出して、仕上げに綿棒でゴシゴシしていきます。
ただ、これらはメッキ加工が施されたパーツのようなのでホドホドにした方がいいかもしれません。
はんだ付け
あとは部品をメイン基板へはんだ付けしていきます。
きれいにはんだ付けするコツは、
- フラックスを塗る
- はんだごてでランドとリードを温める
- はんだをつける
- 冷えたらIPAを垂らして平筆でゴシゴシ掃除する
です。
するとこんな感じに綺麗にはんだづけできます。

仮組み
とりあえず仮組みできたので動かしてみます。
電池の代わりに安定化電源から3.0Vの電圧をかけます。
ちゃんと動きました。
本組み
それでは本組みしていきます。
そして、最後にお待ちかねの保護シールを剝がしていきます。
んん~イイ!!
この瞬間のためにものづくりしているまである。
完成
完成しました!!
作業自体は小学生でも全然できちゃうくらいの簡単な作業でした。
何より令和の時代に新品のゲームボーイカラーはいいですね!